英検に出題されやすい単語の傾向

 

ワクチン接種後に強いアレルギー副反応を示す場合をアナフィラキシーというが、この言葉が昨年来のコロナ禍で日本でも一般に知られるようになった。

英語の綴りは anaphylaxis というギリシャ語を語源とする単語で、発音はアナフィラクスィスのような感じになる。

本来ならこの単語は多分ニュースに頻繁に登場するまで私は知らなかったはずなのだが、実際は数年前からこの単語を知っていた。anaphylaxix にどこで出会っていたかというと、家庭教師のレッスンで英検の過去問を解いていた時のことだった。

 

英検リーディングの出題傾向

英検リーディングのトピックは例えば、聞いたこともない極小の虫の生態、最近学問の世界でも地質学の分野を超えて話題になっている<人新生> Anthropocene 、ある民族の慣習(古代〜現代)、環境問題、科学の知見などである。

 

国語の読解問題だと登場人物の心理を探ったり、評論文での筆者の主張を考えることが少なくとも前年までの入試では多かった。

英検は理系や文系両方の話題から選んでその内容について問うのだが、その際、深い意味には立ち入らないような文章が選ばれている。国語の長文読解には広い視野と思考力が求められる。

しかし英検はひっきょう語学力を問う試験なので、英文法と単語力がしっかりしていれば良いのだ。

 


英検リーディング対策としてどのような英文を読めばいいのか?

ではどのような英文を日頃から読めば良いのか?

ズバリ『ナショナル・ジオグラフィック』の記事である。

 

この科学雑誌は古代から現代までの世界中の人々の活動、歴史、動植物についての知識、環境問題などを扱っていて、ほぼ英検の問題とトピックが重なっている。

美しい写真と相まって、その記事は私たちを飽きさせることがない。

National Geographic は日本語版も出ているので、両方を揃えて精読をしたい。

私のところでも英検指導の生徒さんには過去問をじっくり解いてもらった後は、National Geographic の英語版を教材に選んで、訳してもらったり、時にはサマライズ(要約)してもらったりする。

 

聞いたことも見たこともない単語対策は?

一見していわゆる普通の単語が分からない時と違って、あまりにも謎のような単語が出てくると一瞬ドキッとして、焦ってしまうのだが、そこでめげてはいけない。

 

珍しい単語は必ずその前後か近辺にカンマ ,   ,  やダッシュ -      -  、などの punctuation とともに、言い換えや補足説明で何のことか分かるようになっている。

これは英文理解の方法の定番である。

 

それでも分からなければ、ひとまずその謎の単語は無視して、後に続く文章からいったい何の話なのかを推測する。

単語についての心配がなくなれば、後は内容理解に集中出来る。

 


まとめ:

✅ 先ずは英検過去問を解く。

✅ 『ナショナル・ジオグラフィック』の英文の記事を読解練習に使う。

✅ 時々サマライズをして、内容が分かっているかを確認。

✅ 並行して、単語帳1冊を何周かして、完全に仕上げる。